2014年12月18日

【番外編】MSD株式会社 特別授業「サイエンススクール」〜いのちと健康〜@長井小学校

皆さん、こんにちはー

寒くなってきましたが、風邪をひかないように気をつけてくださいね。

市内のものづくり企業を紹介する企業訪問日記ですが、今回は市内の長井小学校で、長井小学校のすぐ近くにあるMSD(今年の春に企業訪問日記で紹介した製薬会社)さんがいのちと健康をテーマにした「サイエンス・スクール」を実施するとのことで、またもやアリと新人のノンの二人で取材に行ってきました。

サイエンス・スクールって何?

文部科学省が発表した平成24年度の全国学力・学習状況調査における小学6年生の理科に関するアンケートで、理科への関心が低い傾向が明らかになっていますもうやだ〜(悲しい顔)

MSDさんは製薬企業であるため、「人々の生命を救い、生活を改善する革新的な製品とサービスを発見し、開発し、提供する」という企業のミッションの達成に必要不可欠と考えています。

そこで、小学校の科学教育、および将来の人材育成への貢献を目的に、社員参加型のCSRプログラムとして「サイエンス・スクール」を実施しています。(※CSR:企業の社会的責任)

「サイエンス・スクール」では、日本ユネスコ協会連盟さんとのパートナーシップのもと、MSDのサイエンス(科学)に関する強みを活かし、子どもたちにサイエンスの面白さや、実社会でサイエンスがいかに役立っているかをMSD社員自らが授業を通じて伝えるというものでするんるん

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授業では、”科学のルール”と称した「観察による問題発見」「結果の予想」「仮説の証明」の基本的な科学のプロセスが、「いのちと健康」の分野でいかに実社会に役立っているかを楽しく学びます。

MSDさんは2011年からサイエンス・スクールに取り組んでおり、今回の長井小学校で40校目になります。

MSDの妻沼工場には約200人の社員が働いていらっしゃいますが、本日のサイエンス・スクールには、工場長さんをはじめとしたMSD妻沼工場の社員さん18人がサポーター(スタッフ)として参加していました。

工場で働く人の約10分の1の出席者!!手厚い授業です。ぴかぴか(新しい)

また、18人の参加者のうち長井小学校出身者が2名と聞き、児童の皆さんも親しみが沸いてきていたようですグッド(上向き矢印)

児童は班ごとに分かれて、1班に1人のスタッフがつきます。

では、いよいよ当日のサイエンス・スクールの紹介です

まず講師のお兄さん、お姉さんからくすりの授業です。
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この授業では、小学校の教材などを参考にしながらわかりやすく教える一方で、科学の本質的な考え方を教えたいというMSDの社員の熱い思いが込められていました。

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授業ではくすりのことをクイズ形式で学んでいきます。
クイズの最後には表彰があると聞いて、児童に加えて何故かアリが色めき立ちますわーい(嬉しい顔)

1 体の中をめぐるくすり
くすりができるまでにはどのような過程があるのでしょうか?

くすりは次のような4つの段階を経て作られています。

@基礎研究 
 これはくすりの元をつくるものです。

A非臨床試験
 動物に行う実験です。

B臨床試験
 人に対する治験を行います。
 臨床試験によって人間の体にも安全に正しく、効果もあると実証された後に次の承認申請と審査になります。

C承認申請と審査
 国の機関による審査と承認を経て、くすりが販売されます。

新薬開発にはどのくらいの時間がかかるでしょうか?
上の@〜Cを経てくすりができるとなると結構な時間が必要そうです。
1年くらい?それとも3年くらいでしょうか。

実は平均して約9〜17年もの歳月がかかるのです。
それだけの長い期間、たくさんの方が効果の検証や品質向上に取り組んでいることで、効果があって安心して使えるくすりができるのですね。

どんっ(衝撃)ここで1問目のクイズです!! どんっ(衝撃)
Q.1 くすりを飲んでから効き始めるまでには、一般的にどのくらいの時間がかかるでしょう?

@飲んですぐに
A約15〜30分後
B約2時間後

答えは矢印の右を反転させてください。
→ (答え) A約15〜30分後

くすりは胃に入った後に小腸で吸収されます。 
小腸の中の柔毛の表面に血管があり、そこから吸収され、血液に混ざって全身へ運ばれます。

晴れくすりには色々な種類があります。
@飲むくすり      カプセル剤、錠剤、シロップ剤、粉ぐすり
A直接入れるくすり  注射薬、点鼻薬、点眼薬、座薬
B貼るくすり      湿布
C塗るくすり      消毒薬、軟膏

このように色々な種類のくすりがあるのはなぜでしょうか?
これは、くすりの効果を最大に発揮するように工夫されているからです。
飲むくすりは体の中でとける時間や場所を調整するために表面をコーティングしたりしています。
注射は体に直接入れて、血液に入ってから1〜2分で目的の場所に届くので、効果をすばやく発揮できます。

くすりがつくられたのはいつ頃でしょうか?
 実は現在病院でもらっているくすりはこの50年間の間に作られたものがほとんどなのだそうです。
 では50年以上前はくすりがなくて病気にどのように対応していたのでしょうか?

2 病気のことを知る
 14世紀にはペストが世界的に大流行し、ヨーロッパの人口の3分の1に当たる約2,000〜3,000万人の人が亡くなったといわれています。がく〜(落胆した顔)
 理由がわからず、次々と大勢の人が亡くなっていくというのは本当に恐ろしいですね。特にペストや天然痘(てんねんとう)といった伝染病は悪魔のしわざと思われていたんだそうですモバQ
 そのため、人々は神頼みやお祈り、お百度参りなどを行って病気を治そうとしていました。
 しかし、そんな時代でも科学者たちは病気の原因を探ろうと努力していました。

 今日の授業ではMSDの社員の方からみんなに覚えて帰ってほしいこととして科学者たちのルールの説明がありました。
◎科学者たちのルール
1.目の前でおきていることを観察する
2.結果を予想する(仮説を立てる)
3.予想が正しいことを証明する


 このとき、病気の原因を探ろうと努力をしていた科学者たちのルール「観察」に欠かせない道具が発明されます。
 
 顕微鏡ですサーチ(調べる)
 
 この顕微鏡によって、人の眼には見えないとても小さな生物「微生物」が存在していることがわかったのです。
 今から140年ぐらい前、ドイツ人の医者であるコッホ博士は謎の病気にかかって死んでしまった羊を調べていました。

<科学者たちのルール1 目の前で起きていることを観察する>
 まずコッホ博士が羊の血を顕微鏡でじっくりと観察します。すると、見たこともない不思議な微生物が発見されました 

<科学者たちのルール2 結果を予想する>
 そこで、コッホ博士は、「生き物は微生物によって、病気になるのではないか」と予想をしました。
 
 最後に<科学者たちのルール3 予想が正しいことを証明する>段階です。

どんっ(衝撃)突然ですが、ここで2問目のクイズですどんっ(衝撃)
Q.2 コッホ博士は「生き物は微生物によって、病気になるのではないか」と予想をしましたが、そのことを証明するためにどのような実験をしたでしょうか。

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みんなでMSDの社員の方と一緒にクイズの答えを考えます。

(答え)は矢印の右を反転してください。
→(答え)1 死んだ羊の血液を、生きている健康なネズミの体内に入れる。
     2 その後ネズミが死ぬ(病気になる)ことを確認。
     3 死んだネズミの血液から羊と同じ微生物を確認。

 このようにしてコッホ博士は、「生き物は微生物によって、病気になる」ということを証明しました。

3 くすり、治療の発見
 続いて、今から80年ぐらい前の話です。
 イギリス人のフレミング博士は細菌について調べていました。
 ある日、細菌の入った実験皿(シャーレ)を置きっぱなしにしていたところ、シャーレに何かが入ってしまいました。
 そのお皿の中身を捨てる前にじっくりと観察したところ、その何かの周りにだけ細菌が増えていませんでした。
 
どんっ(衝撃)ここで3問目のクイズです。どんっ(衝撃)
Q.3 シャーレの中に入った「何か」とはなんでしょうか?
 答えは矢印の右を反転させてください。→(答え)青カビ
 
 そこで、フレミング博士は、この青カビに細菌をやっつける力があるのではないかと予想したのです。
 その後、フレミング博士は他の科学者たちとの長い研究の末、青カビの成分には細菌が増えるのを防ぐ効果があることを証明し、「ペニシリン」という抗生物質を発見したのです。
  これは魔法のくすりで、これによって人類は感染症とたたかう「くすり」を手に入れたのですグッド(上向き矢印)
  ペニシリンは20世紀の大発見の1つと言われ、当時、戦争で傷つき破傷風になった兵士の多くの命を救い、1945年にノーベル賞を受賞しました。
 アリは青カビというと高級そうなチーズとかを思い浮かべますが、その仲間がそんなに凄い機能を持っているなんてびっくりでしたひらめき

4 くすり作り(軟膏作り)体験
MSD社員さんが今日のサイエンス・スクールで覚えて帰ってほしいことその2です。
 「何でこんなことが起こるの?もっと知りたい!」という気持ちを大切にして、科学者たちのルールを実践してほしい。

 今日はみんなでくすり作り体験をします。
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 ワセリンに粉(薬の成分)を入れてもそのままでは混ざりません。
 そこで流動パラフィンという油のようなものを加えて混ぜますが、ワセリンにどんな工夫をすれば均一に混ざるでしょうか?

 ここで科学者たちのルール2の出番です。
 そのまま混ぜたらうまく混ざらない・・・どうしたらよいか・・・そういえばコーヒーの粉末はお湯に入れると溶けるな・・・仮説として、ワセリンを温めてみましょう。

(1) ワセリンの湯煎(ゆせん)
  ビーカーに入っている白色ワセリンを、お湯の中に入れて、45℃程度になるまでよく混ぜます。
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(2) 食紅(しょくべに)を混ぜ入れる(くすりの成分の代わりに入れる)
  @食紅に流動パラフィンを混ぜます。
   本物のくすりの場合、効果を発揮する成分を入れますが、今回の軟膏づくり体験ではくすりの成分の代わりに食紅を使います。
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  A@を白色ワセリンの入ったビーカーに入れてよく混ぜます。
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  B食紅がケースに残っているので、もう一つの流動パラフィンでケースからすべて洗い出し、白色ワセリンに混ぜます。
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(3) ワセリンの冷却
 ビーカーを湯から取り出し、氷水につけながら、ワセリンが固まってくるまで、ゆっくり混ぜます。(温度計で20〜30℃が目安)
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(4) ケースづめ〜完成〜
 薬さじとヘラを使ってケースにつめて完成です。
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袋の裏には工場長さんがスタンプを押してくれます。
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 児童はみんな熱心に実験に参加していました。
 
5 バーチャル工場見学
妻沼工場の内部を撮影した本邦初公開のビデオで錠剤をつくる過程をバーチャル工場見学します。

@着替え:衛生管理のため、清潔な服に着替えます。

Aはかる:原料を正確に量ります。

B混ぜる:粒をつくる→温風で乾かします。→ふるいにかけて大きさをそろえます。→大型の機械で混ぜ合わせます。(2〜3回)

Cかためる:1トン〜2トンと強い力で押し固められ、型を取ります。1時間になんと10〜20万錠できます。

Dコーティング:コーティング液でコーティングします。これは苦いくすりを飲みやすくしたり、光に弱いくすりを保護したり、体のどこでくすりが溶けるかを調整するものです。

E検査:欠け、汚れ等問題があるものは自動で除かれます。1時間に10〜20万錠検査ができます。

F包装:検査を合格した製品を包装してできあがりです。

6 質問タイム 
児童からMSDの社員の方にこの場を借りて質問です。
 1 ジェネリックって何?
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(回答:浅見工場長)
  新薬はお金や時間をかけて苦労して作ります。そのため最初に作った人が作ってから何年間かは特許を取って作った人たちだけが作れるようにします。それから何年間か経って特許が切れたとき、安く作って多くの人にくすりを使ってもらうため、他の会社がその新薬と同じ効用を持ったくすりを作れるようになります。
  
2 MSDマークの由来は?
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 形は砂時計、乳鉢と乳棒、小宇宙、原子、薬(錠剤)をイメージし、友好的、ひとを大切にする、グローバルであるという企業キャラクターを丸い形で表しています。
 詳しくはHPで(http://www.msd.co.jp/about/summary/msd/Pages/home.aspx)。

7 表彰式
 クイズがよくできたチームの表彰式です。みなさんよくできました
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8 長井小学校の児童からMSDさんにお礼のことば
サイエンス・スクールの締めくくりに長井小学校の児童から
お礼のことばが贈られました。
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「くすりができるまで長い時間がかかると聞き、大変な苦労をしてみんなの健康に役立つ薬ができているのだと感心した」という声や「今日学んだことをこれからの生活に活かしていきたい」という声が聞かれました。

みなさん今日のサイエンス・スクールで学んだ科学者たちのルールを実践して目指せノーベル賞!

今回の企業訪問日記の最後に工場長さんのお言葉です。
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サイエンス・スクールは、当社の製薬会社としてのサイエンスの強みを活かし、小学校の科学教育へ貢献することを目的に、日本ユネスコ協会連盟とパートナーシップのもと行っている訪問授業です。
この活動に参加しているMSD社員は全てこの趣旨に賛同し、地域貢献活動として参加しています。
昨年に引き続き、MSDの妻沼工場のお隣である長井小学校でサイエンス・スクールを実施でき、大変うれしく思っております。
サイエンス・スクールを通じて、子どもたちが科学の楽しみを感じ、科学には生命を守る力があることを理解してもらえる機会になればと願っています。

最後に今回サイエンス・スクールで授業を行った皆さんです。
本日は楽しい授業をありがとうございました。DSCN4838.JPG


posted by 熊谷市商工業振興課 at 13:00| MSD株式会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月11日

MSD株式会社 妻沼工場(西城) 後編

お待ちかねの後編です!

予告どおり後編ではMSD株式会社様の物流工程の紹介です!

前編でご紹介した包装工程から階段を歩いて物流工程に向かいます。
この階段にも普段の階段とちょっと違う光景が見られます

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段差がきつくて上るだけで健康増進につながる・・・というわけではなくて、
階段の両側に手すりがあるのですわーい(嬉しい顔)

普通階段では手すりはどちらか片方にしかついていないと思いますが
上るときと降りるとき、どちらでも利き手で手すりをつかめるように配慮されていますグッド(上向き矢印)

ついに物流工程のご紹介ですぴかぴか(新しい)

1 保冷庫
保冷庫では温度を5度に設定して管理されています
停電でも継続して管理を行えるシステムとなっており、
図書館のような自動棚を採用しています本
ワクチンは全て保冷庫で保管されています。

古本に囲まれ、居住・活動・睡眠スペース≒本棚となっている
アリの家にもこのようなものがあればもっと快適な生活が送れるのに・・・

2 自動運搬機
物流工程では自動で製品を運び、自動で梱包する機械が大活躍をしていました。
@レールを走る自動運搬機
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工場の中をレールが走り、その上を自動運搬機が走りますー(長音記号2)

Aさらに凄い自動運搬機
今度の機械は接近センサーが物との距離を感知して、障害物に近づくと自動停止をします。
こちらはレールもなく、自由に移動できるようになっていますわーい(嬉しい顔)

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ち、近づいてくる・・・!!

自動運搬機B2.jpg

接近センサーA2jpg.jpg


機械の上の方に赤く光る装置があり、その光が反射板に当たって自分の位置を把握します。
それにより、機械が自分で障害物をよけたり通路を曲がったりすることが可能となっております。
(もしかしてアリよりも賢い・・・?)



4 自動積込機
こちらは自動でパレットに積み込む機械です。
エレベーターで荷物が1つずつ下がって来るので、
それを1つずつ拾って積んでいきます。
ゲームセンターのクレーンゲームを見ているようですファーストフード

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さらに落下防止のため、自動でラップにくるみます。
ラップを切るまですべて自動という優れものです。

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華麗なくるみ作業ですぴかぴか(新しい)

包装が終わると無人搬送車がどこからともなく近づいてきて、
包装後の製品を自動で積んで運んでいきます車(セダン)

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最後に
工場見学の後に素朴な疑問に答えていただきましたキスマーク

○MSDさんの工場は熊谷以外にもあるの?
⇒MSDさんの自社工場は日本では熊谷の工場だけだそうですexclamation×2

しかし、MSDさんの製品は世界中で提供されているため、
世界中で適合するような最高品質の製品を製造していますわーい(嬉しい顔)

国内メーカーの場合国内の査察だけですが、外資系の企業の場合海外の査察もあるため、
国際的な基準を遵守する必要があり、世界中どこでも通用するような
まさにグローバルスタンダードな品質管理を行っています。

○薬の原材料ってなに?
⇒錠剤は主薬(有効成分)と賦形剤(ふけいざい)(薬効成分を持っていない)の2種類の物質から出来ています。
賦形剤は乳糖だったりトウモロコシのでん粉だったりします有料
賦形剤を混ぜるのは主薬はどれも小さいので飲みやすい大きさにするためだそうです

○錠剤はどうやって作るの
⇒錠剤の作り方には乾式造粒(かんしきぞうりゅう)、湿式造粒(しっしきぞうりゅう)
の2種類があります。
 乾式造粒は主薬を一定量入れて賦形剤を混ぜて
何トンという力で押し付けて錠剤にするという方法です。
 それに対して湿式造粒は粉を混ぜたところにでん粉を温めて糊にしたものを混ぜて
ヒーターで乾かして一定の粒の大きさにして錠剤にするという方法です。
 ただし、粉を混ぜただけでは錠剤にはなりません。
 乾式造粒は賦形剤に特殊な加工を施して、元々空気を含むものにし、
それを圧縮して錠剤にします。
 湿式造粒は粉自体に空気が入っていなくて練ることでふわっとして
空気が入ったような状態になり、それが縮まって錠剤の元になり、
圧縮すると錠剤の形になります。

○錠剤のコーティングは何のためにするの? 
⇒錠剤の苦味を抑えたり、安定性を保つためにコーティングを行います。
 MSDさんでは無味のものをつくっているため、
主に温度や湿度の変化に敏感な製品の品質のため、コーティングしているそうです。 
 アリは甘党なので、甘い薬のほうが好きです(良薬口に苦しですよ・・)がく〜(落胆した顔)

○薬は一日にどのくらい製造しているの?
一日で100万〜300万錠/ロットを製造しているそうです。
点眼液は9万本/日製造しているとのことです。

工場内ではこのように目薬が列をなして流れています電車
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MSD妻沼工場さんでは国内向けの製品を製造しているため、
皆さんが日常使っている薬もここの工場で製造しているかもしれません
わーい(嬉しい顔)

ちなみに錠剤は一時間に10万錠以上製造されますが、
カメラで1錠1錠チェックを行っています。
こういった検査は諸外国ではあまり行っていないそうです。
日本で行っている理由は海外に比べて日本人は製品の見た目を気にする方が多いためだそうです眼鏡

製品の重さや固さも機械が自分自身でチェックしています。
1990年代からオートウェイトチェッカーを導入。
圧力を感知して圧力が高い場合、粉をたくさん使いすぎているなど、
圧力で粉の投入量をチェックしていますぴかぴか(新しい)

○新薬の開発にはどのくらいの時間がかかるの?
⇒新しい物質が特定されて、薬効を調べ、製品となるまで10年以上かかるそうです。
 非常に長い時間をかけてお薬は作られているのですね〜わーい(嬉しい顔)

最後の最後に今回の企業訪問日記でご案内いただいた方のご紹介です。

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この写真では工場で撮影させていただいたため
ユニフォームを着ていますが
MSDさんではビジネスカジュアルを実践していて、
東京の本社でも業務によっては
ノーネクタイで勤務しているとのことです。

工場で働く方はまず事務所に出勤し、
工場に入るために毎朝更衣して勤務しているので、
ビジネスカジュアルになる理由もわかりますが、
本社では業務に応じて、スーツの方やビジネスカジュアルを
実践している方もいるということで合理的だな〜と思いましたグッド(上向き矢印)

お忙しい中御対応いただきましてありがとうございました
posted by 熊谷市商工業振興課 at 13:55| MSD株式会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月19日

MSD株式会社 妻沼工場(西城) 前編

熊谷は夏は暑いですが、冬は寒いです!
アリに至っては懐も心もさむ・・・悲しい独白はここまでにして今回の企業訪問日記のスタートです!
※冬に取材を行いました。

今回は西城(にしじょう)にあるMSD株式会社妻沼工場様に訪問してきました。
訪問したのはチャーリーわーい(嬉しい顔)とアリもうやだ〜(悲しい顔)の二人ですダッシュ(走り出すさま)

MSD外観.png
(工場外観)かっこいい!!

MSD航空写真.png
(工場航空写真)広い!!!

工場の敷地面積はなんと171,809u!!!東京ドーム4つ分の敷地です!!!

この広大な敷地でMSD株式会社様は何を作っているのでしょうか目

実はMSD株式会社様は製薬会社さんなのです。
ここ妻沼工場は、以前は万有製薬株式会社の工場でしたぴかぴか(新しい)

ここ妻沼工場では糖尿病治療薬を始め、骨粗鬆症治療薬、緑内障点眼薬、
肺炎球菌ワクチン等28品目の医療品及びワクチンを製造
していらっしゃいます。

また、MSD株式会社様ではこのブログをご覧の皆様も
普段お使いになっているような医薬品を製造されていますが、
全て医療用医薬品、つまり病院から処方箋をいただいて
調剤薬局で受け取る薬のため、商品名を公表することができませんもうやだ〜(悲しい顔)

お医者さんではその患者さんに合ったお薬を選んで処方してくれますが、
医療用医薬品は薬事法という法律によって、患者さんや一般の方に
直接宣伝することを禁じられているのですがく〜(落胆した顔)

そのため今回の訪問日記では画像を適宜加工して掲載しています。

前編では工場内の包装工程を、後編では物流工程をご紹介しますが、
その前にまずはMSD様の事業概要のご紹介ですぴかぴか(新しい)

◎MSD株式会社の概要
MSD株式会社妻沼工場は1982年に設立され、現在約300人が勤務しています。

元は、1915年から続く万有製薬株式会社の工場です。
2010年10月1日、万有製薬とシェリング・プラウという2つの製薬会社が統合して、
MSD株式会社となりました。

MSD株式会社は世界140カ国以上に事業拠点を設け、
従業員は約74,000人もいらっしゃいます。

まさにグローバルな企業です飛行機

MSD株式会社様のミッションは
「人々の生命を救い、生活を改善する革新的な製品とサービスを発見し、開発し、提供すること」。

全ての人々へ最良の医薬品を届けるために、そして人々の未来をより良くするために社員全員が、
日々の仕事に全力で取り組まれていますひらめき

その姿勢は今回見学させていただいた中でも垣間見られます猫

創業当初から変わらない、薬提供への思い
MSD株式会社様の医薬品提供への思いは、創業当初から変わることなく、
今も受け継がれています。

米国本社の創業者の息子であり創成期に社長を務めたジョージ・W・メルク氏は、
次のような言葉を残しました。

ジョージ・W ・メルク.png

医療品は人々のためにあるのであり、利益のためにあるのではないことを決して忘れてはならない。
 (中略)
どのようにすれば全ての人々に最良の医薬品を届けることができるだろうか。
その答えを見出し、最高の成果を全人類にもたらすまでは休むことはできない。 ジョージ・W ・メルク


人を思い、人のために挑戦し続けていくという理念は、
今までも、そしてこれからも変わることはありませんもうやだ〜(悲しい顔)

MSD株式会社様は、患者さんを助け、人々の生活を改善するために、
よりよい医薬品提供に全力で取り組み、世界最高の品質基準で、
世界最高の医薬品を提供されていますパンチ

○工場内のご紹介
 1 更衣棟
いよいよ工場内のご紹介です。

まずは更衣棟で清潔な服装を着用します。
更衣棟写真3.jpg

こちらは更衣棟の外観です。この写真の中でどこか普通の建物と違う部分
があることにお気付きになりますでしょうか。

写真の左上をよく見ると、凛々しい表情をしたおじさんの顔が・・・モバQ



写っているなんてことはなくて、もっと実用的な工夫が凝らされています。

更衣棟写真(拡大).png

更衣棟の入口の窓ガラスに映った電灯の光を見ていただくとわかりますが、
実は更衣棟の入口にある窓ガラスが黄色くなっていますひらめき

これは虫を寄せ付けないための対策ですドコモポイント

薬の大敵といえば、虫。

どなたも虫が夜中に電灯に集まっている光景をご覧になったことがあることと思います。

アリのように夜中に放浪中、虫の群れに突っ込んで
傍目から見たら一人で暴れている人のように見える感じで
逃げたことも一度や二度ではないという人も多数いらっしゃることと思いますがく〜(落胆した顔)

ここでは、虫が建物内に侵入してこないように
窓ガラスを黄色くして光を漏らさないようにして
虫が寄ってくるのを防いでいるのです。

さて、更衣棟の中に進入です。
更衣棟の階段を上ると見えてきたのは休憩スペース。

休憩スペース.jpg

アリなんかが一度休んだらもう二度と立ち上がれなくなりそうなくらい
快適そうな個別スペースでしたグッド(上向き矢印)

工場内では温度と湿度が徹底管理されていますいい気分(温泉)

さらに差圧管理(気圧の管理)もされ、室内を外よりも高圧にすることで、
虫と並ぶ薬の大敵であるホコリなどが入らないようにしているのですどんっ(衝撃)

企業にとっては人が大事なのは当然ですが、
工場内では人よりも製品にとって過ごしやすい環境が整えられていまするんるん

更衣棟では
@脱衣所で手の洗浄をし、
Aエアシャワーを浴びて、
Bユニフォームを着て、
C手をアルコール消毒し、
D再びエアシャワーでユニフォームの付着物を除き、
万全の態勢で工場へ向かいます。

更衣後の写真.jpg
※万全の態勢になり、チャーリーも思わず腰に手を当てたポーズになります。

2 包装工程
いよいよ包装工程のご紹介です。

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機械はケガをしないようにカバーで覆われていますが、
ガラス張りになっており、異常があった際にもすぐに確認できるようになっていますぴかぴか(新しい)

@ 包装機械
こちらでは目にも止まらぬ早さで製品が包装されていきます目

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こちらでは錠剤の束をまとめて運んでいます。
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この後、箱詰めをして貼付書をつけていますが
貼付書にはレーザーで製造番号等を焼きこんでいきます。

その後焼きこんだレーザーにずれがないか機械でチェックを行います。
バーコード読み取り.jpg

少しレーザーのずれがある場合などちょっとした異常があるとそれを感知して、
ラインからはじきます。凄い時代になったものですどんっ(衝撃)

A 自主保全リスト
工場内には自主保全リストがあります。

自主保全リスト.jpg

 これは通常機械の保守・修理などは保守などを担当している部署の方が行うことが多いと思いますが、
MSD様では自分たちの機械は自分たちで管理しようという考えからこのようなリストを作り、
管理されていますグッド(上向き矢印)

B エフ一覧表
エフ一覧表という表には気になるところを逐次書いています。

エフ一覧表.jpg
 
MSD株式会社様では製造業の現場で有名なトヨタ生産方式をベースとした
メルク生産方式
を開発し、合理化にも日々務めていらっしゃいます。
(例、見える化活動、予防保全、改善活動、情報の共有化の工夫等)

※トヨタ生産方式とは・・・トヨタ車を作るに当たって採用されている無駄のない生産方式です!!

チャーリーと話していて思ったことは工場内が非常に綺麗だということでした!見習いたい!!

以上で前編の包装棟のご紹介は終了です。
後編では物流棟をご紹介します。お楽しみに!!
posted by 熊谷市商工業振興課 at 11:07| MSD株式会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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